[弔いの儀式が終わったあと、おじいさんはもう一度、教会へと戻りました。 そこにはドロテアが、ひとり取り残されたようでした。 彼女が不思議そうに首を傾げると、おじいさんは言ったのです] ああ、ちょっと忘れ物をしたんじゃよ。 今夜のおかずを忘れてたんじゃ。[おじいさんが帽子を取ると、そこには毛の生えた三角耳が。 おじいさんが口を開けると、鋭く尖った獣の牙が。 そしておじいさんのふりをした狼は、ドロテアの体をもぐもぐ、ごっくん]