― 灯台 ―[辺りには鉄錆の匂いが漂っている。声のする方、灯台のあたりに行けば、青ざめた主の姿が見えた。顔色が悪い、震えてもいるだろうか。発作が起きないよう、到着したことを告げるように肩に手を置きながら、群青はその先に居るだろうモノを期待しながら見た。]……ああ、やっと見れたなァ。[生きて食事をする狼が。教えてよかったナ、と内心で密やかに歓喜しながら。]なぁ兄さん、ゲルダの姉さんの味はどう?蒼い花は美味しいかい?[そう笑って、問いかけた**]