―ベアトリーチェの部屋―[シスターが覚束ない足取りながらも部屋を去ろうとするのを見送る。少女を伴い部屋を去ると言う青年>>30にも頷いて。それから一度立ち上がり、扉の方へ]すまないが、誰か手伝える者はいないか。とりあえず、彼の使っていた部屋へ運ぼうと思うのだが。[請け負うとは言ったものの、流石に成人男性一人を運ぶには力が足りない。廊下に出た者たちに問う。仮の埋葬を言い出さないのは、少女を“攫おうとした”男をこの地に埋める事を、家人たちは厭うかも知れないとの思いもあっての事だった]