─ 雑貨屋 ─
っ……なっ、何があったのこれ…。
[雑貨屋は無残な姿になっていた>>28。
ひん曲がったシャッターをくぐって中へと入ると、中もずいぶん荒らされていた。
物取りというよりは、本当に争った跡がリアルに残されていて背筋を冷たい物が走った。
祖父を心配して奥へと上がるフランに、危ないからと声をかけて止める事すら忘れてただ変わり果てた店の中で立ち尽くしてしまった。]
少ししか離れなかったってのに…。
[視線を店の隅に逸らすとゴミ箱が倒れて、ついさっき飲み干したブラオシルトクレーテの缶が転がっていた。
もとの位置に戻して、中にもう一度缶を入れた。
カランとした音が、なんだかやけに響いて。]