― ゼルギウスの部屋 ―[視界がぐらぐら揺れた。イヴァンに肩を揺す>>33られていることは自覚できず、けれども目の前の彼には伝えておかなければと強く思う。] 違うよ……。 ぼくは間違えていた…………。[その発言がますます相手を心配させることに、今は気づかない。至近距離で顔を覗き込>>33まれる。イヴァンの口が動く。ユリアンはぼんやりと彼を見返していた。]