[氷の虎は名残の風を蹴り宙を駆けてゆく。態の一つをそのまま写した虎と意識は一体化して、本人は元の位置に立っていた]ガッ!![獣は銀の輪を避けもせずに受けながら天使へと踊りかかる。脚を一本失いながらも、天から叩き落そうと身体全体で圧し掛かった]っ![怪我そのものは共有しないが、衝撃は同じく氷華にも届く。左肩から再び血を溢れさせながら片膝をついた]