気休めと分かっていてもそれが欲しいことってあるでしょ?[ライヒアルトの低い笑いに澄ました顔で返し]じゃあ有り難く頂くわ。――…もし、[何か言いかけて躊躇うかのように視線が下を向く。迷うような間の後、再び顔を上げて]縁があってこの玉がラーイの手許に戻ったらその時は、この玉にあなたが細工してあげて。[気に掛かるならと言われた言葉に、暫し考える素振り]お返しは何が良いかしら。ラーイに想い人がいるならお揃いの指輪なんてすすめるんだけど。[悪戯な笑みを浮かべ首を傾げてみせた]