― 学長室 ―[声を頼りに進めば扉の開いた部屋が一つ。其れは推薦を貰った時に訪れた学長室。声の主は学長の雷には悩まされていたようだけど頼れる相手という点ではすとんと納得がいったのは日頃の学長の姿と宿直室での言葉が響いてのこと]――…失礼します、学長。春は居ま、……[頭を下げて一歩部屋の中に入る。顔を上げて見た先には春の後ろ背とその向こうに――]――…ッ!?[見えたのは赤い色。噎せかえるような血の匂いが学長室を満たしていた]