[そうして、気だるげな様子の黒猫を見て] 良い名前を貰ったんだね。[と言ってはみるけれど、猫にはどこまで通じたか。受け取ったパイは見た目だけでなく匂いもよかったから、さくりと一口口に運んで] あ、おいしい。[と、ありきたりだけど素直な感想を一言零し、笑った。**]