[次の日の朝、日の昇る前の時刻に木こりは起き出しました。 しっかりと身支度して小屋を出ます。]……牧師さん、無事だかなあ。ちょこまかしてっからちゃんと木の上に逃げてるよな。[昨夜、皆の制止を振り切り消えた牧師を案じつつ、木こりは黒い森を順序だてて巡ります。 まだ空は薄暗いのに、鴉が騒がしく鳴いていました。]