─ ギュンターの私室 ─
[ギュンターを包む傍ら、問いも届かなかったエーファの口から零れる言葉>>44 >>45に短く嘆息した。
言葉の意味が分かるだけに、かける言葉を考えてしまう]
……エーファ、
[ギュンターを包み終えて、それを見詰めていたエーファと目線を合わせるように傍にしゃがみ込む]
じっちゃん、抵抗した痕が無かった。
歌い手さんにはそれらしい傷もあったのに。
推測でしかねーけど……じっちゃん、襲われるの、分かってたんじゃねーか?
分かってて敢えてそうしたのって、何か護りたいもんあったからじゃねーのかな。
例えば、お前に矛先向かねーようにするとか。
正しいのかは、分かんねーけど。
[なんで、と繰り返すエーファの言葉に正解を返すことは出来ないけれど、ギュンターの遺体から読み取ったもの──多少強引ではあったけれど、それを理由として挙げてみる。
恐らく、それはエーファが望むものではないのだろうが]