人狼物語 ─幻夢─

103 氷面鏡に映る彩


旅人 ゼルギウス

─ 演奏会の翌朝 ─

そうですか。

[氷の堤が橋を壊した事と、それによる孤立。
館の主にそれを知らされた旅人は、それだけを小さく呟いた]

いえ、いいんです……それならそれで、かくれていられます。

[しばらく出られない、という主に旅人はふるふる、と首を横に振る。
感情薄い様子に主は眉を寄せつつも、それ以上は何も言わず。
ただ、ちゃんと食事を取って体力をつけるように、とだけ伝えて部屋を出た]

…………はい。

[それに、旅人は小さな頷きを返し。
昼近くに厨房を訪れ、スープとパン、それと水差しを求めるとまた部屋へと閉じこもった。
どこか浮ついた足取りで進むその姿は、傍目には幽鬼の類にも見えたやも。**]

(54) 2017/01/14(Sat) 20:34:45

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