僕らを呼ぶのは実に合理的じゃないか。
あんまり村に居ない人を、関わりの弱い人を容疑者とした方が、自衛団にとっても後味悪くないだろうし。
…そういえばつけてはくれないのか。良く似合うだろうと思ったのに、あの可愛い髪飾り。
[気心知れた彼には、軽く言葉で返す。
それからじっと見て言った言葉は、やはりからかうよう。
口紅や女物の首飾り、そんなものを外に出てから幾度か手紙と一緒に送っている。反応が楽しいからととても楽しそうに言われては、周囲も止めるに止められなかったようだ]
いっつもとは人聞きの悪い。反応が面白いのが悪い。
[反省の色などまったくない。しゃあしゃあと言ってのけて、口の端を持ち上げた]
でも、そんなにお願いされたら仕方ないなぁ。
折角僕がしてあげるというサービスをいらないと言うなんて、エルザはとんだ罰当たりだ。罰としてせめてお湯を沸かすくらいは手伝わない? うん、ありがとう。お願いするね。