リディアさんも、女性、ですし……そのような姿、あまり見られたくはないと思いますから……[見ない方が、とのサーシャの言葉に是の言葉を返した。自分なら、最期の姿よりも、笑顔を覚えていてほしいと思う。瞼を落とせば、リディアの優しい笑みが浮かぶ。中を覗き込まぬままあればサーシャの口から零れる音色>>61]誰なんでしょうね。――…こわかったあのひとも探し出すべき『鬼』とは違ったから。[分からない、と振られる首。金の髪がふわりと揺れて、胸元に一房流れた**]