─ 玄関前 ─[広間に向かう前に、ふと思いついて外へと出た。足を向けるのは氷の堤に砕かれた橋の方]……あ。[風に乗って、人の声が届く。どうやら、復旧作業は始まっているらしい]…………でも、まだ、かかりそう…………だなぁ。[外への道はいつ開くのか。そして、それまで自分は生きていられるのか。考えても詮無いとは思うけれど、ふと、そんな事が過る]