― 学長室 ―此処に居たら鼻が利かなくなる、だろ?春、……行こう。歩けないなら、肩を貸すから。[宿直室で春が言った言葉を真似て血に濡れた友に誘う言葉を掛けた。限界を迎えた春の様子をみていると自分が確りしなくてはと思う。頼られるとほおっておけなくなるのは元々面倒見が良いせいか。彼を其処に置いておくという選択肢は無かった]