[里を追われて出て行くときも、自分の生い立ちのためいい顔はされてこなかった。
そして容姿のこともあり人間界にも自分の居場所はなく、森で生き倒れ、もとい眠っていたところをゲルダに拾われて今にいたる。
そのため、見知らぬ人から受けるやさしさはどうも特別なものとして認識されるらしい]
なにも〜、お兄さんは〜、優しい人です〜…
[にこにこと嬉しそうな笑顔を浮かべ、それでもまだ半分以上寝ているような状態だったが。
向こうが首を傾げてることには気づいていなかったが、
疑問の色を微かにだけ感じ取ったらしく、一瞬こちらも首は傾げたかもしれない]