―広間―
[シャーロットがキャロルを見た後、口を動かす様をみて。]
踊り子の君にやってもらったのか。手馴れたものだな。
[そう言い、キャロルにも礼を込め笑む。
照れたようなシャーロットの様子は、微笑ましく見守っていた。
入室前のキャロルの声は聞こえていなかったが。
窓際に立つキャロルの向こう、窓の外から音がしはじめ目をとめる。]
ああもう雨まで降ってきたのか。今夜は荒れるだろうな…。
この様子だと、ギルバートも村まで帰れないんじゃないのか?
[そう口にした。こちらは暫く滞在予定だったので問題はないのだが。]