[クレメンスに向けた目が険しかった事、それに長きを生きる竜たちは気づくやも知れず。ともあれ、投げられた問いに、軽く、肩を竦めた]結界、見てきたん?うん、まあ……また、虚竜王らしいよ。天竜の姉さん、引っ張り込まれたらしいね……中に、気配、感じるから。[はあ、とため息一つ零し。何故、それが覚れるのか、と問われたなら。最初に見せるのは、しばしの逡巡。『一応』命の恩人である命竜だが。不可解さを感じているのもまた、事実だけに]