─白雪亭─[ばしゃばしゃと顔を洗うと、酷い顔も多少はマシにはなるか。そうして、保存食の蜥蜴の干し肉を齧っていたが、]…………やな予感。[胸に去来する虫の知らせ。騒ぐ胸をギュッと押さえると、]…………行かないと。もしかしたら……[そう呟くと、白雪亭をあとにした。向かう先はユリアン宅。確証はなかったが、勘はそちらへ行けと告げていた。]