影 オトフリート

あらヤダ、アタシとアーベルちゃんの仲じゃないのよォ♪

[誤解を招く物言いと突っ込みを入れる様子>>90に、キャ、と両手で両頬を押さえて赤くなった。それもまた以前と変わらぬ様子と称されるもの。そんなことをして居ても蒼から意識を外すことは無く。浮かぶ獣の笑みに、深く鋭い瞳で笑んだ]

いらっしゃァい、アーベルちゃん。
お相手してあげるわァン！

[右手を前へと突き出し、呼び込むように手を動かす。相手が糸を取り巻くよう>>91に、こちらも足元から競り上がった影を細く渦状に周囲へと巡らせ。網を織り成すが如く頭上へと走らせた。それにより頭上からの急降下を受け切ろうと、両の腕も頭上でクロスさせる]

…っく。
前にもこんな風に蹴られたわねェ。
あの時は爪も貰ったけど、今回はそうは行かないわァ！

[網の如き影で獣の足に生える爪が腕に刺さることは避ける。けれど帯びていた大気流までは防げず、周囲の影を抜けて身に擦過傷を与えて行く。服が多少破けたが、構うことはない。頭上の網はそのままに、周囲の影を蒼の脚に絡みつけようと伸ばした]