人狼物語 ─幻夢─

103 氷面鏡に映る彩


仕立て屋 ユリアン

─ 広間 ─

[暖炉のある広間の空気は暖かく、ユリアンはほうと息を吐く。

元は誰か権力者の別荘だった>>13というこの建物のそこここに、田舎の小さな村には不釣り合いな装飾が施されているが、広間もそのひとつだった。
地味ながら、職人の誇りを示すような細工が柱や窓枠を飾っている。
ガラス窓の向こう>>11はエーファご自慢の庭園>>4だ。

ソファーの片隅に腰掛け>>3た男へちらと視線を送り、手元に譜面>>11、足元に大きめの鞄とバイオリンケース>>1があることを見て取ると、
エーファの話していた「演奏家さん」>>91は彼だろうと思った。

ユリアンは無言で会釈して暖炉へ近づいた。
十年余>>1も前に村を出た相手の顔には気づかない。]

(97) 2017/01/12(Thu) 17:51:55

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