[若さによる経験不足、身体による力不足、それらを補っていたのが「凍」と「獣」の力。断罪の女神の剣は「凍」を封じ、「獣」を男の中から呼び起こす。均されてしまえば、元来の差は決定的な違いとなる]きゃぁっ。[オーラに押し負け、押さえ切れない悲鳴が毀れた。一瞬たりとて緩めば勝利への道は途切れる]あ、ぁ……っ![微笑が砕け、素の顔が覗く。空色の猫瞳が大きく見開かれる。本能によって戻された爪が辛うじて釘に触れるも、そこまで]