[ときおり説明に困り、言葉を探して考えながら、] 雪原、なのかな? 森に囲まれた、この湖くらいの広さの場所で。 黒い染みのようなものが雪の上に点々と落ちていて、こう…全体で大きな模様というか…形? コウモリみたいなぎざぎざの翼の輪郭になっていた。 翼の持ち主が雪原の中心に倒れていて。 ぼくは最初、それを歌い手さんだと思っていたんだけど……衣装が演奏会のときのものだったので。 でも、周囲に長い髪が広がっていた。 ……顔は違っていたんだ。[ぽつぽつと話した。]