― 演劇部部室 ―
……知らない天井……
って、いうか俺、寝ちゃった!?
[頭を振りながら目を覚まし、諏訪が傍にいることに気付いて安堵のため息をつく。]
も、今度から、殴り起こしてくんない?
体力って、大事だね……。
[両手を見れば血がぬぐわれていることに気付き、諏訪に感謝の言葉を述べた。
さて何を拝借しようかと思ったが、置きっぱなしの誰かのジャージがあることに気付き、それを借りることにした。
血に濡れた衣服は放置することに。]
あ、忘れてた、遺書……
……捨てるのも、どうかと、思うし。
[フードの中に隠れていた紙を取り出し、小さくぼやいて首をかしげてから携帯電話とともにポケットにつっこんだ。]