[ゆっくりと、一段一段、下っていく。まだ、息はあった。しかし表情の失った少年は地に伏す男を見下ろし、その手でもって、生命の炎を掻き消した。喉へと付きたてられたナイフ。引き抜くと、想像以上に多い血が溢れ出て、少年の衣服を、顔を、床板を赤く染めていく]