─ 広間 ─
[広間に向かう足は急ぎ足。
戻った先には、先に別れた姿も見えて]
あ、やっぱさむ……っと!
[寒いんだなあ、と言うのと、黒猫がこちらにすっ飛んでくるのはどちらが先か]
あー、ほらほらモリオン、落ち着けよ。
大丈夫だろってば、別に意地悪してくるわけじゃないんだし。
[自分の周りをうろうろする猫に軽い口調で言いながら、新たな来客のためのお茶の準備を始めた所で、戻って来たイヴァンから声をかけられた。>>116]
あ、うん、お願いしまーす。
[軽い口調で言いながら、それでも、誠意を込めてぺこりと頭を下げる。
それから改めてユリアンのためのお茶とパイを用意したり、次に使うカップを温めたり、と動き回って]