どうも。[手を伸ばしても届かない距離。四足で這うよに近づき『魔術師』と『悪魔』の二枚を拾い上げ、懐にしまった]………。真実は闇の中、ですか。[狂った笑みに空色がきつくなるが、変化する表情と続いた声の調子から嘘とも思えなくなった。大きな溜息を一つ。疲労がどっと倍加した]……確信がないまま、手を下す気はありません。無益な殺生は好きじゃないんです。[下町で生きてきたにしては聊か甘い台詞。けれども信念を持って言うと何も持たない手を伸ばした]