[「私より、ブリジット嬢を」そう言おうとした言葉に気付き、少女が此方を振り向く>>121自らを責めるように紡ぐ言葉も、否定してあげたかったけれど、今は未だ上手く言葉にならず、小さく首を振った] ――……。[子供のように振舞う赤毛に友人の手が触れた。その優しい感触に思わず息を零す。ずっと昔、宥めるように頭を撫でられたことを、こんな時だというのに懐かしく思い出した]