……『祈り子』と、『魔』。
[封じられていたものと、封じていたもの。
それらの話は、記憶にちゃんと刻んで]
誰かに宿ってるって、えと、つまり、憑りつかれてるとか、そーゆー感じ?
それ、探すだけでも大変そうだなあ……。
[続いた説明に、うわあ、と声を上げて。
見せられた睡蓮──見覚えのある花に、一つ瞬いた]
それ、泉の睡蓮……だよね。
というかさぁ……姉は、大丈夫なの?
それ持ってて、危なかったりしない?
[封じる手段を持ち歩いている、というのが、封じようとしている相手に知れたら危ないんじゃ、と。
過ったのは、そんな事]