─ 広間 ─
[寝ぼけ眼で元自衛団長 ギュンターの話>>120を聞いていた。
歌い手が殺されたことや、獣に襲われたような傷だった>>131ことは、
すでにイヴァンから伝えられていたが、
続く言葉>>121には、ただ驚き、戸惑うばかり。
中央教会より届いたという書簡>>120を見せられても、ただの手紙と、そこに並べられた文章に現実味は感じられず。
「………やはり…「場」が出来た、という事ですか」>>128
とつぶやき、オトフリートが『幻燈歌』>>129、>>130の解説を始めれば、]
そんな……御伽噺>>130じゃなかった……?
[膝掛けをぎゅっと握りしめ、混乱した眼で広間を見回した。
誰かと視線は合っただろうか。]**