……今度こそ。 終わった……のだよ、な。[誰に問うでなく呟き、ピアノの鍵盤に触れる。一つ、息を吐いた後に奏でるのは鎮魂歌] 終わったのであれば。 ……せめて、この後は平穏を。[音色に託すのは、そんな祈り。奏で終えた後、深紫が見やるのは窓の向こう。海の色は少しずつ落ち着いて。そろそろ、通れるようになっているか、と。ふと、過ったのはそんな事。**]