[そうして始まる演奏会。
空から月光が差し込み、旅の歌い手に降り注ぐ。
紡がれたのは、耳慣れはしないが一度は聞いたことがある『幻燈歌』。
内容をそこまで考えずに聞いているイヴァンは『おと』を楽しみ、自然の『音』を聞いた>>#6]
へぇー、こんな風に聞いたのは初めてかも。
[以前『幻燈歌』を聞いたのは、幼い頃に母が読み聞かせてくれた御伽噺の中。
あの時は歌と言うより、詩を読んでいるのに近かった。
歌として聞かせてくれた旅の歌い手には惜しみない拍手を向ける]
[一泊して翌日に起きることなど、この時は想像もしていなかった*]