― 大広間 ―[挨拶終わればソファーに座り暖炉の火へと手をのばす。指をやや開き掌をあたたかな炎へ向けた。じわとそのぬくもりが身にしみる]――…そういえば。ベルナルトさんは探検と言ってましたけど探検したくなるほどの広さがあるんでしょうか。[雨の中では外観をちらとみただけ。エントランスの広さからは大きな屋敷とは凡そ知れるが冒険心の薄いオリガにはピンとこなかったらしい。独り言ちるように呟いて炎の揺らぎを見つめながら小首を傾げた]