[涙を流す目元に、片手を伸ばして、彼女の目元に親指の腹で触れる。
少し熱を持つような赤い目元が、わずかに冷たくなる。
拭われてもわずかに濡れていれば出来ると、少し微笑んで手を離し、頷いた。
ポットやお茶はないかと視線を迷わせると、アナスタシアが持っている。
ついでに彼女の手元には幾つもケーキやらマカロンやらがあって、わずかに顔を顰めた。
が、差し出されるお茶を受け取り、頭を下げる]
ありがとう。…食べ過ぎじゃないか。
[そんな戯言を言うと、ドミニカへと、アナスタシアが用意してくれたお茶を、そっと差し出して。
落ち着くまで、言葉はなく、傍にいる]