―二階・ラーイに宛がわれた部屋―
すまないな、旅の人。
俺の名はクレメンスだ。
クレム、とも呼ばれてる。
[名を知らないので先に名乗っておいて。]
ラーイ、俺は隣の部屋に行くからな。
何かあったら壁を叩くなりして呼べ。
[ナターリエがすった林檎を持ってきたなら、ライヒアルトに言った言葉を告げて、
荷物を取りに広間へと戻り、ライヒアルトの隣の部屋に入り床にソレを置いた。]
さて、と。
風呂は朝でもいいだろう。
[起きたら、いの一番に風呂を沸かして入ろうと思い、上着を脱ぎ、
シャツだけになるとベッドに横になって眠りに落ちた。
風呂はエルゼリートがなんとかしていたとは知らずに。]