―宿屋―ありがとう。[小さく御礼を言って、彼から離れました。見上げると小さな笑み>>189があって、少しだけの安堵が僕の顔にも浮かんだはずです]……。えっと、洗面所って、どこかな。[盥があるのは分かっていましたが、この場から離れたかったので場所を尋ねます。それに洗いたいのは手だけではありません。そうして背中の感触に促されるようにして歩き出しました]