―東殿・回廊―[待っていても終わった時刻が分からなければ意味はなく。やだなーとは思いながら、入り口を離れ回廊の方へと向かう。暫く歩けば金の影。その目の前には浮遊する混沌のカケラ――のように見えるもの。]なんだ…あれ。カケラに似てるが。[違う、とは本能のようなものが。]って、とりあえず。おいええと…嬢ちゃん!後ろ向いて、こっちに来れるか?[名前、は一瞬ど忘れしたので、翠樹の幼竜にそう声をかけながら逃げるようにこちらに手招いて。]