[ライヒアルトの声に驚いた風に目を瞠る]――…あ。[片方の手を己の口へと宛がい塞ぐ仕草]な、……なんでもないの。[うまく誤魔化す言葉が見つからず詰まりながらの言葉に説得力があるか否かは言うまでもなく]え、と。ほら、……ゲルダも、言ってた、から。[ひっかかりを覚えながら続けたのはそんな言葉]