見かけによって、豪快、だなっ!
[氷嵐を断ち割り、進む様子に舌打ち一つ。
未だ、覚束ない集中。
傷の痛みもあり、動くのもままならない。
ポケットの中には、予め用意してあるカードが四枚]
……っかたねぇ、大盤振る舞いしてやろうじゃんかよ!
[吐き捨てつつ、翳すのは三枚のカード]
我に近しく、最も遠き月闇の静寂、その強大なる力を秘めし刃をこの場に芽生えさせん……! 闇夜刃!
[闇と、『覇王』と『誕生』。交差が生み出すのは、漆黒の闇の刃。
集中が乱れた状態で一番扱いやすいのは、自身に近しくも遠い闇の力、との判断故に]
……つうか、切り合いは専門じゃねぇっ……!
[毒づきながら、生成された細身の刃を左手に持ち。
振り下ろされた鞭を弾くように、横薙ぎに大きく振るった]