─ →二階廊下 ─
あ、大丈夫よ?見た目より全然重くは……もう、また。
ずるいわ、アーベル。…ありがとう、お願いします。
[>>392トランクを持つと言われ断ろうとしたものの、また執事の名を出され。
ほんの少し不服を口にしながらも、結局は彼の申し出に甘えてしまった。
途中ゼルとすれ違うときにはにこと微笑んだが、下から喧騒が聞こえれば何かしら、と振り返ったが戻ることはせず。
アーベルに指された部屋を見、頷いた。]
えぇ、此処なら移動も少なく済みそうだし。
…ライヒアルトさん?
[アーベルが声をかけた相手に気付くと、彼と同じように首を傾げて。]