人狼物語 ─幻夢─

91 白花散る夜の月灯


司書 ライヒアルト

─ 雪原 ─

[虚空に堕ちまい、としても、力の抜けた身体はねむりへ逃げようとする。
それを繋ぎ止めようとする小鳥の声に、違う声がひとつ、重なった]

……ん……。

[終わった、と重ねて宣する声。>>463
死なないで、という訴えに、頷いた──つもりだったが、その仕種は伝わったか]

……だい、じょ……う、ぶ。

[傍らに膝を突いた姿>>477は、ぼんやりと霞んでいたけれど。
誰かはわかったから、掠れた声で、そう紡ぐ]

……しな、ない……から……。

[生を望んでくれるひとがいるなら、その想いを無碍にしては駄目、と。
優しい声で諭してくれたひとは、ここにはいないけれど。
今は遠いそのひとと、呼んでくれるものたちにむけて、そう、呟いた。*]

(480) 2014/01/19(Sun) 17:08:00

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