─広間・カウンター傍─[>>515 戻ってきたゲルダから伸ばされた手は、一瞬、金の髪に触れるものの。直後に僅か、身を屈める仕種が入って、結局は届ききらぬまま。身を屈めた理由は、微かな痛みを抑えるためのものだが、傍目にはどう見えるやら]……あ……うん。そこ、置いといて。蔑ろにしたら、薬師に怒られる。[>>516 ぶら下げられる薬の袋には、こう言った。手を伸ばさないのは、伸ばせないから]