─回想─
[家へと帰り着くまでの間、何か言葉は交わしたか。
結界樹の側で口走った事──護りの陣の事について問われたなら、曖昧にぼやかしてしまうだろうけれど]
……ああ、そうそう。
後で、なんか作って届けるからね。いなかったら、いつもみたいに適当に置いとくから。
[自宅に無事帰り着き、戻ろうとするスティーヴの背には、こんな言葉を投げかけて。
エリカが部屋に戻るのを確認すると、自分も部屋に戻って寝台に倒れ伏す]
……守護天将……か。
[零れ落ちたのは、小さな呟き]
父上……アタシは、血筋に従うべき……か?
[問いに、答える者はなく]