……あ。十字架……。[先に突きたてたそれはどうなったのか、と。誰に問うでなく、ぽつり、呟いた。あれは、歌を教えてくれたひとの大事な形見、とまでは言葉にする余力はないけれど]なくしたら……おこられ、る。[そんな呟きを最後に。意識は夢と現の狭間へ、沈んでゆく。*]