人狼物語 ─幻夢─

84 廻る刻・待宵歌


本屋 クレイグ

……本しかない、んじゃなくて。
俺が唯一と思って打ち込めたのが、本。

[むけられた言葉は、己にとっての務めの在り方を見直せた今では素直に受け取れるもの。
だから、そだな、と小さく頷いて。

ずっと抱えてきた言葉、伝えた後。
それへの反応に、きょとり、と瞬いた]

……エト?

[呆けたように開く口に、瞠られる双眸。
視線彷徨った果てに顔を伏せる様子も、朱の差す耳朶も。
感じたままに綴った言葉──いつか望まれた、生のままの思いが呼び起こした変化は、ただ、意外で。
どこかぽかん、としたまま、見つめていたのだけれど]

(614) 2013/08/13(Tue) 20:51:47

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