[それから道が拓けて。
他の自衛団員に事情を説明した後に遺族の下へ。
団長の家、酒場、エーリッヒの家の手伝い人。
驚き、悲しむ姿をその眼に焼き付ける。
エーリッヒの猫についても頼まれたが、それは後程オクタヴィアンが引き受けることになったようだ。
そして、エミーリアの家]
……………
[宿屋の中に入る前、一度足を止めて静かに深呼吸。
以前からエミーリアの態度などについて愚痴を聞くこともあり、浅からず交流のあるエミーリアの父。
懇意であるからこそ、彼女の死を伝えるのはとても気が重かった。
それでも、この役目を放棄する気は無く]
……─── よし。
[一呼吸置いてから、娘の帰りを待つ親元へと向かった]