─ 夢現の狭間 ─……ん。[ゆらゆらと、二つの領域の境界線を彷徨う意識が、声>>657を捉えた。知っている声。それも比較的よく知っていると言えるそれは、何かと口論めいたやり取りをしていた、図書室の常連のもの]……こっち……って。なん、で?[直接その亡骸を見た訳ではなかったから、零れ落ちたのはこんな疑問。けれど、少し思考を巡らせたなら──答えにたどり着くのは容易かった]