え、ええっとおお……
ま、待ち、ちょい待ち……
[スープの入った器を置いておいて、あわててポケットに手を突っ込んだ。
あわてて携帯電話を出すと、あっちがう、これマリーの!
それをしまって今度は正しく己のを取り出して。
手から滑って落ちそうになった。すっごいあわててなんとか空中キャッチ。
画面を出して。
自分のメールアドレスがおたくまるだしの長いものだという事実を思い出し。あれこれって返るべきかな?
後ででいい?後っていつだろう?つうかここで断るとかありえませんね?
そもそもマリーにもメールアドレスを教えたので、変えたら彼女とのやり取りが無意味になってしまうことを思い出した。やばい一生変えられない。
大丈夫、彼はコスプレのことも分からないんだ、だから気づかれない。気づくな。空気呼んでくれ頼むぜ。
そんなことを考えているせいでしばらく固まった後]
ん、ん。
[こくこくこく、と慌てて何度も真っ赤な顔を縦に振って、赤外線通信の準備をした携帯電話をkrutの携帯電話に近づけた。
手に汗をかいている自覚があった。]