─ 司書の部屋 ─…でもね。[アーベルにも向けた言葉を、小さく落とした後、手を伸ばし。ぴん、と額を指で弾いた。いわゆるでこピン]…何で一人で背負おうとするのかしら。貴方も、アーベルも、マテウスさんも。カルメンも、皆。[蒼花を持っていると告げた彼も、娘の為に命を投げ出さんばかりだった彼も。きっと一人で罪を抱えて逝くつもりで、殺してと願った彼女も。何かを護りたくてそうしたのだとは解る、解るからこそ]